この場を借りて、私達の「THE BIG ISSUE」に対する期待と想いについて詳しく述べさせていただきます。
いわゆる「ホームレス問題」の解決に向けて、まだまだ多くの課題があるかと思いますが、正直なところ、私達としてはそれに関する「THE BIG ISSUE」の活動については、関係者の方々の努力や対応によりひとつずつ改善・解決し、より良い方向に進んでいくであろうと考えていますので、まったく心配していません。
またその活動と結果につきましては大きく期待しています。
その一方で私達は「THE BIG ISSUE」 による「ホームレス問題」の解決とは別の期待を抱いています。
私達としては支援内容として一般的な「物資贈与モデル」同様、「就業機会モデル」がより一般的になって欲しいという希望があります。
支援内容となるとどうしても金銭、食料等をお送りするケースばかりに目が行きがちであるのが現状です。
もちろん、
- 【大規模災害に見舞われた方へ】→義援金、仮設テント、食料、衣類を送る。
- 【予防接種を受けられないアフリカの子供たちへ】→ワクチンを送る。
- 【飢餓で苦しむ国や地域の方へ】→食料を送る。
・・・・等、この判断は正しいです。
一方で緊急時等はともかく永続的に物資の贈与”だけ”を続けるということが必ずしも良いとはいえないケース、具体的には
- 物資の支援のみで支える状況ではない
- 物資よりも就業機会を優先もしくは重視した方がよい
という方々もいるのも事実です。
私達としては、ただ単に「お金や物を送り続ける」ことを継続するよりも、場合によっては「就業機会を作り出す」ことの方が効果的なケースがあることを知っていただき、そして考えていただきたいのです。
- ホームレスの方々はどうなのか?「THE BIG ISSUE」以外の就業機会は無いのか?
- DV被害者の方々はどうなのか?シェルターと大手企業の工場と隣接していれば、
企業側にとっても昨今の人材不足が解消されるのではないし、一石二鳥ではないのか? - アフリカの方々はどうなのか?フェアトレードでもっと雇用機会を生み出せないのか?
・・・・等、皆さんにそれぞれ考える機会を持っていただくと共に「THE BIG ISSUE」のような新たな熱い想いを持った方々が生まれてくることを望んでいます。
そういう面においても「THE BIG ISSUE」がそういった方々へのお手本になってくれることを私達は期待しています。
2008年5月吉日
株式会社いいこと
スタッフ一同 並びに
代表取締役社長 ツツミコージ